本財団は、視野広く人格高潔な青年の育成を通して、国家及び人類社会に貢献することを目指して、
ア.大学生及び大学院生に対する奨学事業(定款第4条第1項)
イ.会誌、図書の刊行(定款第4条第2項)
ウ.国際化時代に適した人間教育の在り方に関する研究会、シンポジウム等の開催(定款第4条第3項)
エ.社会風致の刷新を目的とする団体への助成、奨励(定款第4条第4項)
を行うことを目的とします。
2013(平成25)年4月の公益財団法人移行にあたって、このうちアからウに関する事業が公益対象として認定を受けました。
認定された事業項目
(1)奨学金の給与及び研修会の開催
奨学生には、月額2万円を支給し、返済の義務はない。奨学生は年2回開催される研修会に出席の義務がある。研修会では、現代社会に関する様々なテーマについて、多くは外部講師を招き、社会人を含めて討論することにより、視野広く思慮深い人格の育成を目指す。
[応募と選考方法] これまでは、松江市内の3高校に推薦依頼を行い、その他の高校からは希望者があれば随時選考に加える方式で、おもに関東の大学に進学した大学生、大学院生の申請を受け付け、定款第39条の規定により設けられる選考委員会において、4-5月にかけて奨学生(5~6名)の選考を行ってきた。応募方式については、今後見直しを行う。
(2)会誌(祈月書院報)、その他図書の刊行
今後人類にとって、より高い文明の開拓が切望されている中で、青年たちの視野を広く保つためには、公益事業の水準をさらに高める必要があり、そのために冊子、図書の刊行機能を欠かすことができない。
[祈月書院報] 毎年6月の春季研修会後に編集委員会を設置し、11月の秋季研修会に合わせて祈月書院報を発行、配付している。配付対象は奨学生、関係者、外部学識経験者などである。
(3)国際化時代に適した人間教育の在り方に関する研究会、シンポジウム等の開催
時代に適した人間教育の在り方についての研究会、シンポジウム等を、単独であるいは外部の個人、団体と連携して、一般社会に開かれた形で随時開催する。(山陰)素行会とは設立の背景に共通するものがあり、複数回の講演会共催の実績がある。シンポジウム等の開催にあたっては、経費支弁の必要に応じて、実費相当の参加費の徴収を行う場合もある。